アスベスト分析

建材中のアスベスト分析

アスベストの有無・種類・含有率を厚生労働省通達に示された方法(JIS A 1481)により分析します。報告書は、計量証明事業所および作業環境測定機関である日新環境調査センターが発行しますので、所轄官庁への提出書類としても信頼性があります。平成18年(2006年)9月からの規制強化にも対応した、高感度で信頼性の高い分析を提供しております。 なお、日新環境調査センターでは平成20年(2008年)2月の厚生労働省通知に係る6種類のアスベスト分析については従来より対応しております。

本社が東京都足立区、東北支店が宮城県仙台市にありますので、近隣での試料採取(サンプリング)にも対応しております。

※当社発行の建材中の石綿分析報告書について

日新環境調査センターでは従来より石綿6種類について分析を行っており、不純物であってもトレモライト等の含有が確認された場合は、その旨を報告書に記載させていただいております。 当社が平成20年(2008年)2月の厚生労働省通達以前に発行した報告書(6種類ではなく3種類の記載)でも、JIS A 1481「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」により分析して結果が「含有せず」の場合は、石綿(6種類すべて)含有せずと判断していただいて問題ありません。
ただし、基発第188号「建築物の耐火等吹付け材の石綿含有率の判定方法について」あるいは、基安化発第0622001号「建材中の石綿含有率の分析方法について」により分析している場合、当社では当時から6種類の確認はしていましたが、0.1%までの精度がありません。 従いまして、0.1%までの結果が必要な場合は再度の分析をご検討ください。


位相差顕微鏡による分散染色写真
白石綿(クリソタイル)
白石綿(クリソタイル)
茶石綿(アモサイト)
茶石綿(アモサイト)
青石綿(クロシドライト)
青石綿(クロシドライト)

(1)建材(吹付け材・成形材等)中の石綿含有率分析
定性分析・・・アスベストの有無を位相差顕微鏡による分散染色法及びX線回折により調べます。
◇顕微鏡定性分析で3000粒子中の繊維状粒子が4本以上の場合は、アスベスト含有建材となります。
定量分析・・・アスベストの含有率をX線回折装置により分析します。
◇含有量0.1%超の場合は、アスベスト含有建材となります。

分散染色法による位相差顕微鏡

位相差顕微鏡は光学顕微鏡では見ることができない透明な標本を観察できる顕微鏡です。アスベストの形状を直に観察でき、計数できるため、従来からアスベストの分析に利用されてきましたが、アスベストの種類(クリソタイル・アモサイト・クロシドライト・トレモライト・アンソフィライト・アクチノライト等)を同定するのは困難でした。分散染色法は、アスベストの種類により異なる屈折率を利用して種類ごとに染色観察しますので、アスベストの種類の同定や計数が可能になりました。


X線回折装置

物質にX線を照射して観測される散乱X線の強度を測定することで物質の結晶構造を調べる装置です。アスベストの濃度は、同定されたアスベストの種類毎に標準試料の回折強度の検量線により計算し、定量結果とします。

位相差顕微鏡
位相差顕微鏡
X線回折装置
X線回折装置

◇アスベスト分析では顕微鏡観察やX線回折チャートの解析において、アスベストであるかどうかの正確な判断が行える高い専門知識を有する経験豊富な技術者が必要になります。日新環境調査センターは、40年以上のアスベスト分析の実績があり、技術者も充実しています。また、日本作業環境測定協会が公表する『石綿含有建材中の石綿含有率等分析機関一覧』に掲載されています。

『石綿含有建材中の石綿含有率等分析機関一覧』
リストに掲げられている「石綿含有の有無の判定及び石綿の含有率の測定が可能な石綿含有率分析可能機関」とは、石綿障害予防規則(平成17年厚生労働省令第21号)第3条(事前調査)第2項に規定する「当該建築物又は工作物について石綿等の使用の有無を分析により調査」することに適切に対応できる分析が可能な作業環境測定機関等からの申請に基づき、当該石綿の含有率の測定に使用する分析機器及び当該分析を実施する者が、一定以上の技術水準を満たしているとされる分析機関です。